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沖島で鮒ずし取り出し作業を行いました

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皆さま、こんにちは!琵琶湖汽船スタッフのMです。

11月下旬、今年も「鮒ずし作り体験クルーズ」で漬けた鮒ずしを樽から取り出してきましたのでご紹介します!

9:30着の通船で沖島へ。今年はお天気に恵まれました!

当社では毎年、7月上旬から中旬にかけて、沖島で漁師さん達と一緒に滋賀県の伝統保存食である「鮒ずし」を漬け込む体験をするクルーズツアーを実施しています。夏の暑い最中に約半日をかけて、①ニゴロブナを磨く②ニゴロブナを干す③ニゴロブナと飯と一緒に樽に漬け込む、という一連の作業をするのですが、参加者の皆さまは美味しい鮒ずしが出来ますように・・・ということで一生懸命に取り組んでくださいます。

そうして漬け込んだ鮒ずしの樽は、ご自宅にお持ち帰りいただくことを基本にしつつ、ご自宅保管が難しいお客さまについては、沖島島内で樽を預からせていただいております。

年々お預かりする数が増えて、今年はなんと90樽・・・!樽の取出し作業メンバーは、当社スタッフ数名と漁師さんあわせて約12人。90樽を2日間に分けて開封する、ということで、今年は頑張りました・・・!

通称「フナずし小屋」に保管されている樽は、まず作業場まで運びます。その後、重石を外して樽回りを綺麗にした後、中の飯と鮒ずしを樽から取出していくのですが・・・この作業がなかなか大変です。漬けてから約4ヶ月、内蓋には色々なモノが付着しており、(鮒ずしをご自宅で作られる方はご存知かと)色々な表情を見せてくれます(赤い水が出ていたり、ブヨブヨしたものがあったり、虫さんがいたり、とか、、、)。

慣れたスタッフや漁師さんは”これはよく漬かっている””これは発酵が浅い”など、それぞれの表情?を判断しながら手際よく作業を進めていきますが、初めて参加するスタッフにとっては、試練!?やもしれません。

樽から一匹づつ取出します。

取出した鮒ずしは、分業で成形→真空パック→箱詰め→伝票添付 の順に流していきます。

お昼休憩時にご用意いただいた鮒ずしとお惣菜。鮒ずしは、漁業組合さんが今夏に漬けられたもので、とても美味しい味に仕上がっていました。

昼からも黙々と作業を続け、夕方前には全ての箱詰めが完成!

箱詰めした鮒ずしは、大津港の本社事務所へ持ち帰ります。

そしてお名前や発送備考欄の最終確認を行った後、お客さまの元へいよいよ発送!

鮒ずしは自然が作り出す天然の味なので、1つ1つ、味が異なります。同じ場所で保管したとしても、光の当たり方や発酵の進み具合など様々な要因で味が変わったりするものなのですが、、、

「美味しい鮒ずし」がお客さまのお手元に届いていると嬉しいです! 

鮒ずし作り体験クルーズは、例年、5月中頃に募集告知をいたします。ご興味を持たれた方は、ぜひ当社ホームページをチェックしてみてくださいね。